飴色の時間
かわいです。DOLLCHESTRAでやらせてもらってます。
10月30日に行われた10月度Fes×LIVEの終演後に、9月度Fes×LIVEの新規楽曲「素顔のピクセル」「Take It Over」「アイデンティティ」、10月度Fes×LIVEのラブライブ!地区予選エントリー曲「千変万華」「KNOT」「ノンフィクションヒーローショー」を収録したシングルが発表されましたね。公開された試聴動画には各ユニット1曲ずつ未公開曲も収録されていましたが、そのうちの1曲「飴色」の試聴段階の感想をまとめてみました。なにとぞ〜
タイトル「飴色」
最初にこのタイトルを聞いたとき、真っ先に浮かんだのは飴色玉ねぎという人もいると思います。かわいはそうでした。
料理、おやさいさんなど、さやかが強く想起されますね。
自分で料理するときには玉ねぎにしっかり色をつけて炒めることもあるので馴染みはありましたが、せっかくなのでこの機会に飴色玉ねぎについて少し調べてみました。お腹が空いて蓮ノ空腹空き空きクラブ(はすのくうふくすきすきくらぶ)になってしまったらすみません。
なんだって焼いちゃえば美味しい
飴色玉ねぎは玉ねぎをじっくり炒めることで甘みやコクを引き出したものです。
生の玉ねぎは硫化アリルという成分による辛みがあります。切ってるときに目が痛くなります。この辛み成分は熱で分解されるので、炒めることで辛みがなくなります。
炒め続けるとだんだんと甘い香りが立ち始め、さらに炒めると水分が飛び、徐々に茶色く色づいてきます。これは玉ねぎに含まれるタンパク質や糖が加熱によってメイラード反応を起こすかららしいです。
メイラード反応が起こると、要は焼き色がつきます。このおかげで甘みやコクが凝縮されるので、飴色玉ねぎは様々な料理に活用されています。
そこから水を加えずに加熱を続けると、焦げます(それはそう)。どの程度を焦げたと認識するかは人それぞれですが、飴色玉ねぎは焦げと隣り合わせの台無しギリギリ3ミリ手前、みたいな感じです。ちなみにこの飴色玉ねぎ、加熱の過程で主な栄養はほとんどなくなっているので、味覚を喜ばせるためだけのものらしいです。人間の業。
歌詞と音
飴色玉ねぎの話が関係あったかはわかりませんが、曲の中身に入っていきましょう。
Aメロ
歌い出しはさやか。「色の褪せた帰り道 頬を木枯らしが撫でる」という歌詞とハーモニクス混じりの侘しいギターから、秋の終わりから冬にかけての、鮮やかだった景色がどんどん茶色く冷たくなる時期を想起させられます。飴色玉ねぎの話は無関係ではないように感じますね。
気象庁によると、木枯らしとは以下の通りです
季節が秋から冬へと変わる時期に、初めて吹く北よりの強い風のことを言います。具体的には、10月半ばの晩秋(ばんしゅう)から11月末の初冬(しょとう)の間に、初めて吹く毎秒8メートル以上の北よりの風のことです。
発売時期もぴったりですね。蓮ノ空のそういうとこ好き好きクラブ。
続けて「何も話さなくたって全部わかるはずないよね」
...活動記録(任意の話数)話の話してる??
102期生は自分の気持ちを伝えるのが下手ですが、サビ終わりのことを考えるとやはり綴理のことを歌ってるのでしょうか・
綴理のパートに移ります。
「少し冷えた手のひらに君との時間を乗せる 数え切れないほどの希望 どれもが温かいんだ」
初冬の描写がとてもリアルで、聴いていて手先が冷えてきそうです。
綴理は10話で、1年生の頃に大三角が揃っていたときのことを「ずっと楽しかった」と言っていましたが、竜胆祭〜ラブライブ地方予選はまさに去年の今頃、「少し冷えた」とはそのことと繋がっているのでしょうか。
103期になり、かほとさやが入部してくれました。かほとさやのおかげで、こずと仲直りできました。るりも入部してくれました。るりのおかげでめぐが帰ってきてくれました。今日までのクラブでの出来事はどれも大切な思い出であり、また次の冬を迎える今、綴理がその温かさを強く感じているのだとすると、綴理推しとしては言葉にならない感情を抱えてしまいます。
Bメロ
さやか「明日もその後も言えずに終わるんだろう」
綴理「君と出会ったことで僕(ボク?)の今があると」
言え!!!!!!
失礼しました。
いや、言ってくれ。頼むから...
サビ
「伝えたい想いを背負って駆け出した 落ち葉舞い降る道の上
もうすぐきっと話せるんだ でも困らせてしまうかな」
歌詞に合わせて駆け出すような曲調に変わりますが、寂しさや不安さも感じる伝わってくる、気がする。
最後の1フレーズだけ綴理のソロパートになっているのは綴理の葛藤を強調しているように聞こえてしまいます。大切な相手と一緒にいたいけど、自分のわがままで引き止めてしまうようで想いを伝えられない。
8話を経て何を躊躇うのかとやきもきしますが、6話の綴理は本心を伝えずにさやかとすれ違ってたので、そういえば想いを伝えるのが苦手な子だったと思い出させられます。
そんな不器用さも綴理を推すポイントですが、この曲から伝わる冷たい冬の空気がオタクを呑気に構えさせてくれません。
おわりに
DOLLCHESTRAの「飴色」について、試聴段階の感想をまとめてみました。
面白半分で飴色玉ねぎの話を入れましたが、一通り歌詞を読むと、結構重要なキーワードのように感じました。
時間をかけて煮詰まった「君と出会ったことで僕の今がある」という想いを「明日もその後も言えずに終わる」と、いつの間にか焦げて苦味だけが残ってしまう。飴色と呼べる時間は長くないという、蓮ノ空のリアルタイム性の一端をみるような曲なのかもしれません。